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やりたいことをやる道具がないから作る話

僕は8歳〜14歳までアメリカに住んでいました。アメリカの現地校に通い周りのアメリカ人と同じ環境で過ごしていました。しかし、日本から小包等で日本のコンテンツも時々やってくるんですね。例えば漫画本とか。特にコロコロコミックとか婆ちゃんがいれてくれてましたね。なぜそのチョイスになったのか?は今となっては定かではありませんが…

コロコロコミックを読んでいてミニ四駆というものを知りました。同じルールでマシンチューニングをして速さを競う。イベントが全国で開催されている様子などそれはそれは楽しそうだなと弟とヨダレを垂らして読んでました。

あるとき、小包の中にミニ四駆が同封されてきました。僕と弟は盛大なガッツポーズを取ったのを覚えています。早速、持ち寄りの道具・工具を使って軽量化したり、ホームセンターやRadioShack(もう倒産したんだっけ)にいってモーターを漁ったり、思い思いのチューニングを楽しみ、これまた自作したコースでレースしたりしていました。

しかし、コロコロコミックを読んでいると日本の子どもたちはおもちゃ屋さんでオプションパーツを買うだけで簡単にチューニングできてしまうという状況格差にどうしても下唇を噛んでしまうワケです。特に直線でスピードが出すぎてしまったときに前輪が浮かないようにする「スタビライザー」という部品がありました。それがどうしても欲しかった。そして自作するにはかなり高度なスキルが必要だし、小学生には難易度が高いということが、小学生ながら感じていたという状況でした。

大人になった今、直線でスピードが出過ぎないようにする工夫をすればよかったのでは?と思うこともあるのですが、それはそれで難易度が高そうですし、結局小学生だった僕がとった手段は「スタビライザーを自作する」でした。プラバンをホームセンターで買ってきて、色々と加工して最終的にそれっぽいものが出来て、それっぽく機能してくれて、それっぽい満足感と達成感を得たのでした(笑)

大人になってサラリーマンやったり役員やったりしていると似たような状態になることがありました。なんらかのミッションを課せられるのですが、そのための道具であったりスキルであったり仲間であったり、何かの条件を満たしていないのです。代わりに手持ちのモノや人でどうにかするしかないのです。お金が沢山あるならあんまり悩むことはなかったのかもしれないですが、それは自分はあまり経験したことのない世界ですが、結果を出すことが何より最優先されていて、そのための予算に糸目を付けないものであればその手法が正しいと思います。とは言えそんな世界じゃない仕事のほうが圧倒的に多いです。作っていくしか無いということになります。

大人になって何かの代用を考えたり作り出したりすることってかなり個人差が生まれると思います。発案とかアイデア出しとかも似てるかもしれません。アイデアっていうのは既存の何かと何かを組み合わせたものだと先日デザイン思考のおじさんに教えてもらってとても納得しましたが、僕は一人で考えてはみるけど、そこで出てくるものはあくまで僕が考えられる程度のものしか出てきません。だからCEOやCDOに

ねぇねぇ、こんなこと考えてみたんだけどどう?

とレビューを頼んだりします。そして最終的にCrew全員に聞いて回ります。聞いて回ることで自然とアイデアをアイデアで返してくれる人と、なかなか返せない人といることに気付くので、それを元に聞く人の優先度みたいなものが自分の中である程度リスト化していったりもします(笑)

アイデア出しを一緒にできる人って恐らく「遊び心がある人」なんじゃないかと最近思っています。

仕事してるのに遊び心とか意味わかんない

という人もいます。そういう人はだいたいアイデアを出し合おうと言っても何も出てこなかったりするんですけど(笑)何かのモデルだったりを一緒に練り上げていくことの意味として、自分たちが開発したり運用したりするサービスやプロダクトへの愛着を持ってもらうために大事なんじゃないかと思っています。エンジニアが不安になる要素って何か?たまに弊社の若手のエンジニアくんなんかから聞くのは

自分が作ってるものがサービス全体のどこの部分でどれだけインパクトがあって評価されているのかわからないとモチベーション下がる

といったものですが、サービスの規模が大きくなるとそういうのよく起こりますよね。自分が作ったものがどんな人たちに使ってもらえていて、どんな評価・評判を得ているのか?をある程度自分で情報を取りに行く必要があるんですけど、1粒もフィードバックがもらえないと何をどう改善していけば良いのか?ということを作り手は知ることが出来ないし、ユーザーも改善されていかないので双方とも不幸な状態になりますよね。

そういうことが起きないように「遊び心と好奇心」は大事だし、それがあると自分から情報を取得しにいくようになるし、課題解決のために無いものをどう補うか?作るのか?作るなら何でどうやって?みたいなことを誰に相談して巻き込んで進めていけばいいのか?みたいなことが大事なんだよという話をようやく一昨日くらいにできました。(遅くなってごめんなさいね)

それがあってから若手エンジニアくんの社内Slackや会議での発言・行動の質が圧倒的に上がりました。おじさん感動して泣きそうになりました。水面下で新サービスの設計等を今行っている最中ですが、まだモノが出来上がっていない状況でエンジニア達に健康的にモチベーションを持ってもらうというのはとても難しいです。だからこそ無いものは作る。それはモノだけではなくて人間関係もビジネス(事業)も同じなんだよと。

そして今日も僕が作ったアイスコーヒーは美味しいなと。
そんじゃまた(´・ω・`)

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テモナ株式会社でSenior Developerをやっています。

えっ、そんなに良かった?
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不死身のトキモト

喘息・椎間板ヘルニア・便意と戦う技術系おっさん。技術系はQiitaとかに書いてます。 https://qiita.com/tokifuji
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